海が生んだヘルシー食品 ◇◆昆布◆◇


★昆布は脳を育てる食べ物!

■海産物でミネラルを効率よく摂ろう。
《平成16年12月3日、北海道新聞・朝刊に掲載された
【北大大学院医学研究科教授  沢口 俊之 様】のコラムをご紹介いたします。》


『今の日本ではミネラル不足が深刻です。
ミネラルは「無機質」のことで、カルシウムやマグネシウムをはじめとして、
鉄や銅、亜鉛、リン、マグネシウムなどの金属も含みます。
私たちの体をつくる物質の約5%がミネラルです。
脳の栄養には、エネルギー源としてのブドウ糖と、
機能や構造をつかさどるアミノ酸が最重要ですが、
これらの栄養素を補助するのがミネラルで、
欠乏したり、バランスが悪かったりすると脳はうまく働けません。
たとえば、凶悪犯罪をした人の脳では亜鉛が少なすぎるという報告があるほどです。
数十年前ならミネラルは意識しなくても
野菜や肉などから普通にバランスよく取れていました。
しかし、現在では農薬などの影響で土壌のミネラルは激減し、そのため野菜(草を食べて育つ家畜の肉も)に含まれているミネラルが減っています。
そこで、意識的にミネラルをバランスよく取る必要があります。
そのための屈指の優れものが海産物、とくに貝類と海藻です。
貝類と海藻は海の多量のミネラルを豊富に、かつバランスよく含んでいます。
ミネラルが体内にうまく取り込まれやすい状態になっていますし、
「バランス」という点からみても、錠剤などより海産物がよいのです。』


★昆布の種類 ■釧路・根室の昆布


★昆布の栄養素


★昆布が健康に良い理由


★昆布の効能

昆布は、いろいろなところに効きめあり!


★健康豆知識

◆「アルギン酸」って・・・?

昆布などの海藻類には「アルギン酸」である“ぬめり成分”が含まれています。「アルギン酸」は水溶性の食物繊維でもあり、不溶性食物繊維(野菜の食物繊維)に比べ消化器官に長くとどまり、いろいろな働きをします。胃では昆布の食物繊維がゼリー状になることによって、胃の内容物が増えて胃から腸への移動が遅くなり、ブトウ糖の吸収が抑えられます。腸ではゼリー状になったアルギン酸(食物繊維)がコレステロールや塩分、発ガン性物質を包みこみ体外へと排出されていきます。昆布を少量ずつ食べることによって、大腸ガン・大腸ポリープの予防になります。また、低カロリー食品ですから糖尿病の人の食べ物としてもすぐれていると言えます。


◆「フコイダン」って・・・? (聞きなれない言葉ですよね!)
<マリンケミカル研究所 参考資料より>

フコイダンとは、海藻の中でも、もずくやわかめ、昆布などの褐藻類に特有の”ぬめり”の成分です。フコースという糖と硫酸基が結合した硫酸化フコースと、ガラクトースやマンノースなどの糖が多数連結している高分子多糖類で、食物繊維の一種です。


◆フコイダンの作用 (いろいろな働きをしてくれます)
 
 ■ がん細胞を自滅させる作用 (アポトーシス誘導作用)
 ■ 血液をサラサラにする作用
 ■ コレステロールを低下する作用
 ■ 腸内細菌の栄養源となり、腸のはたらきをよくする整腸作用
 ■ 胃潰瘍の原因菌であるピロリ菌を減らす抗腫瘍作用
 ■ アレルギーの改善や免疫を強化する作用
 ■ 抗高血圧作用
 ■ 抗ウイルス作用
 ■ 血糖上昇抑制作用
 ■ 便通促進作用


◆ドライマウス予防

唾液が出ずらくなり、口の中が乾燥すると口臭や虫歯になりやすくなってしまいます。
薬の副作用などでおきる事がありますので担当医と相談しましょう。
唾液を出やすくするために、だし昆布を1cm角に切り、口の中に入れ噛まずに舐めましょう。


★食事でガン予防

◆ガン予防10カ条

 @野菜・果物を豊富に食べる。
 A穀類・豆類・芋類・海藻を豊富に食べる。
 B肉類は1日に80c以下にする。肉より魚の方がよい。
 C脂肪をできるだけ少なめにする。
 D食塩を1日6c以下にする。
 EBMI(肥満度を表す指数)を18.5−25に維持する。
 F速歩か同程度の運動を1日1時間、週に最低1時間活発な運動をする。
 Gストレスをためないようなライフスタイルを実行する。
 Hたばこを吸わない。
 Iアルコール飲料はなるべく取らない。

※BMI=体重(`)割る身長(b)の2乗